RACE

公式予選:2010年7月18日(日)
決  勝:2010年7月18日(日)
富士スピードウェイ:4,563m

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平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)が今季初優勝!

No.20 平手 晃平(TEAM IMPUL)
2010-07-18 □天候:曇り|コース:ドライ|Start:14:49'22|Finishi:15:55'27.040

午前中に行なわれた予選に続き、7月18日(日)の午後、フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝レースが行なわれた。非常に暑いコンディションの中、ドライバーにとってもタフな一戦となったが、200km・44周のレースで序盤から独走劇を見せて今季初優勝を果たしたのは、№20平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)。2位には№36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)、3位には№19J.P.デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)。この結果、シリーズランキングではオリベイラがトップを堅持。ロッテラーが2番手に浮上し、今回5位に終わった№32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が3番手に後退。今日、優勝を果たした平手が、小暮と2ポイント差に迫る4番手に浮上した。

No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)

ジリジリと照りつける真夏の太陽の下、気温31℃、路面温度46℃というコンディションとなった午後2時45分、フォーメーションラップがスタート。14台のマシンが正規グリッドに着く。レッドシグナルが1つ1つ点灯し、オールレッドからブラックアウト。いよいよ正式スタートが切られる。ここで異変が発生した。ポールシッターの№1ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がエンジンストール。完全にコース上に止まってしまう。そのため、後方のマシンは大混乱。中団グループは大きく順位が入れ代わる。一方、ここでホールショットを奪ったのは平手。これにロッテラー、小暮と続くが、1コーナーのブレーキングで、小暮がロッテラーに軽く追突。その真後ろにいたオリベイラはその2台との接触を避けて1コーナーでアウト側にはみ出し、一旦ポジションを落とした。同じ周のコカ・コーラ・コーナーでは、好スタートを切った№37大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM’S)が№8石浦宏明(Team LeMans)と小暮をかわし、3番手に浮上した。さらにダンロップコーナーでは、一時6番手まで後退したオリベイラが石浦をオーバーテイク。これで1周を終えてのオーダーは、平手、ロッテラー、大嶋、小暮、オリベイラ、石浦となる。


No.19 J.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)

No.37 大嶋 和也(PETRONAS TEAM TOM'S)
No.32 小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)

トップの平手は1周目から、他のマシンよりもコンマ5秒ほど速い1分29秒台前半のラップを刻み独走。わずか5周で2番手以降に対し約4秒というマージンを稼ぐ。その後方ではオリベイラがポジションを徐々に回復。2周目のコカ・コーラ・コーナーで小暮をかわして4番手とすると、6周目の1コーナーではオーバーテイクボタンを使って大嶋をかわし、3番手まで浮上した。ここからオリベイラは、前を行くロッテラーとのタイム差をジワジワと削っていき、10周を終えたあたりから2台の争いはテール・トゥ・ノーズとなる。コーナー区間では明らかにペースが速いオリベイラ。しかし、最終コーナー立ち上がりからストレートにかけてはロッテラーの方が速く、なかなかポジションの入れ代わりまでは至らない。結局この接近戦バトルは30周近くに渡り続いたが、これでオリベイラはフロントタイヤを消耗したのか、レースが終盤に入るとロッテラーのペースが次第に上回り始め、2台のギャップも次第に広がっていった。この間にトップの平手はどんどんギャップを開き、最大では14秒近くも後続を引き離す。その後も、平手は危なげなく走り切り、今季初のトップチェッカー。デビューイヤーに2ヒート制のレースで、リバースグリッドから優勝したことはあったが、ノーマルグリッドからスタートする1ヒート制のレースでは初めての優勝を果たした。ロッテラーは激しいバトルを演じた末ポジションを死守し、2位。風邪を引いて体調を崩しながらも最後まで粘りの走りを見せたオリベイラが,3位に入賞している。


2位 No.36 アンドレ・ロッテラー / 優勝 No.20 平手 晃平 / 3位 No.19 J.P.デ・オリベイラ

スタート前に思い描いていたような展開のレースをすることができた

1位:平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)

まずチームスタッフ、監督はじめ、皆さんに「ありがとう」とお礼を言いたいです。ようやく結果を残せたので、嬉しく思っています。ここ2戦スタートで失敗していたので、100%集中して今日は、いいスタートを切りたいと思っていました。レース前、監督からも「街の中の信号と一緒だから落ち着いて行け。44周ドライブするつもりで今日は走れ」と言っていただけて、自分の中でもいいスタートが切れました。その後は昨日、サーキットサファリの時に重たい状態で走った時にクルマが決まっていたので、とにかくブレーキを労われるようなレース展開に持ち込めれば、今日は勝てると思っていました。スタートしてから前半はプッシュしたんですけど、後ろがあんなに離れていったのにビックリしました。それだけ本当に、クルマのセットアップが良かったです。スタート前に思い描いていたような展開のレースをすることができました。

最終的に2位になれたのは良かったよ

2位:アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)

スタートはすごく良くて、1コーナーでは平手選手のすぐ近くまで迫ることができたんだけど、そこでインに飛び込むのはリスクが高すぎると思ってポジションをキープした。そしたら後方から小暮選手がコントロールを失ったのか、僕に追突してきて、スピンしそうになったよ。それでも何とか持ちこたえて、ポジションを守ることができたんだ。その後、レース序盤の3分の1くらいのところまでは平手選手のペースが僕よりもずっと速くて、追いかけていくことはできなかった。僕は、自分のタイヤをコントロールしなくちゃならなかったしね。何周かプッシュするとタイヤのグリップが落ちるのが感じられたから。特に第3セクターで。そのうちにJPが迫ってきたんだけど、何とか彼に抜かれないように抑えながら走らなければならなかった。でも、終盤はとてもクルマがいいバランスになってきて、最終的に2位になれたのは良かったよ。

シリーズリーダーの座を守ることができて良かったよ

3位:J.P.デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)

すごくタフなレースだった。特に肉体的に大変だったね。実は風邪を引いてしまっていて具合がとても悪かったので、レースを走り切るのに苦しんだよ。レース中は、ひどい頭痛に見舞われたりもしていたんだけど、とにかく最後まで走り切ることができて良かった。できる限りプッシュしたし、再度表彰台を獲得できてシリーズリーダーの座を守ることができて良かったよ。僕のスタートはとても良くて、ストレート上で石浦選手や小暮選手を抜くことができた。でも1コーナーに向けて、小暮選手が信じられないぐらいブレーキングで突っ込んで行って、アンドレとぶつかるのが見えた。そこで僕がターンインしていったらその2台とぶつかるっていう状態だったから、僕は避けるしかなかった。クラッシュするか、コースアウトするかっていうチョイスしかなかったんだ。その後、レース序盤はリスクを負ってプッシュした。そこが一番クルマの差のある時だから。そして、他のドライバーを抜き返すことができたんだよね。

「もうちょっと頑張っていれば……」というのはある

4位:大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM’S)

スタートは、自分としてはまあまあ。前がちょっともたついたのでうまく順位を上げることができたんですけど。まあ、悪くはなかったという感じです。その後は序盤から全開でした。ただガソリンが多い時にJPのペースがかなり速く、ちょっと抑えきれなかったのですが、抜かれた後は思ったほど離れなかったので、「もうちょっと頑張っていれば……」というのはありますね。ちょっと、セットアップもコーナー寄りになりすぎていたかな? ストレートが伸びていなかったことは分かっていたのですが、そこまでレースの展開を読むことは難しかった。でも裏は速かったわけだし、クルマ自体もすごく良くなってきているので、次に向けてもっともっと、詰めていきたいと思います。

アジャストが足りない

5位:小暮卓史(NAKAJIMA RACING)

自分のスタートが悪かったわけではなかったのですが、前のクルマがストールしてしまったので、そこはちょっともったいなかったですね。その後、なかなかペースが上がらなかったのは、フロントのグリップを得ることができなかったから。だからリアがタレてくると、どうしてもアンダーが強くなって苦戦しました。それでも最後は勝負しようと思っていたのですが、どんどんバランスが悪くなる一方。クルマの元々のレベルは非常に高いと思うのですが、それが引き出せていないのは勿体無いし、悔しいですね。アジャストが足りないということですね。でも次のもてぎでは、決して同じことにはならないと思います。

予想以上にタイヤがきつかった

6位:石浦宏明(Team LeMans)

予選は自分の失敗もあって僅差の5位だったので、それを取り返したいという思いがありました。スタートは動き出しが悪かった上に、前のロイック選手がストップ。1コーナーではまた5位だったんですけど、その後はオリベイラ選手に抜かれて6位。そこから序盤はタイヤをマネージメントして、中盤からプッシュしようと思ったんですけど、予想以上にタイヤがきつく前を追い上げる程のペースにまで上げることができませんでした。タイヤの使い方と、何よりも一番は予選でコンマ18秒足りなかったことが反省点です。実際、決勝は前の方だと空気がクリアなのでペースを上げやすい。そうでなければ、今日のようにどうしても淡々としたレースになってしまうので、いかに前からスタートするか、または序盤に前に上がるかがその後のペースを決めてしまうことになる。前を走っていることが大事だと感じました。次のもてぎは、第2戦で悪かった原因が分かっているので、今度は自信があります。

もっと上に行くためには、課題はやはり予選

7位:山本尚貴(NAKAJIMA RACING)

スタートで2台かわしたんですけど、1コーナーで1台抜き返され、また抜いて、その後は石浦選手を追いかけました。単独で走っている分には結構ペースが良かったんですけど、後ろにつくとダウンフォースが抜けてしまい、追いついては離れ、追いついては離れ、という展開にならざるを得ませんでした。そのうちにタイヤも酷使してしまい、最後はタレ気味に。もっと上に行くためには、課題はやはり予選。ここ2戦Q2で終わっているので、次のもてぎではなんとしてもQ3に進出して前のグリッドからスタートしたいですね。そうすればもっと前のポジションでゴールできるはずだから。もっと予選の一発を磨かなければならないと思っています。具体的には、行くところと抑えるところをしっかりと自分の中で見極めて、アタックしなければならないということ。今回はちょっと行き過ぎました。ポテンシャルがあるクルマなので、次のもてぎでは必ずQ3に残りたいですね。地元のみなさんに成長した姿をぜひ、見てもらいたいです。

やっとファーストステップに立てた

8位:ケイ・コッツオリーノ((Team LeMans)

今回、クルマは非常に決まっていたのですが、ちょっとドライバーの方でそれをまとめきれなかった。暑くなってくるとタイヤの使い方もすごく難しいし、一周でしっかりまとめなければならないという難しさは今回、いい経験になりました。それが生かせるようになって、確実にQ2以上に行けるようなれば、もっといいレースができると思います。でも初めての富士だし、次につながるいいデータが取れたし、第2戦で一度走っているもてぎでは確実にレベルアップしているはず。今回はスプリントレースということで、イコール“スタートに勝負をかける”ということを心がけていていました。そして見事7番手まで上がったのですが、その後山本選手に抜かれて……ルーキー同士の戦いで負けてしまったことはものすごく悔しいですね。でもとにかく、初めてドライのレースを終えてポイントを取れたということで、やっとファーストステップに立てたというか、やっとフォーミュラ・ニッポンのドライバーとして自覚が持てたレースでした。

 Review   Result 

2010-07-18 □天候:曇り|コース:ドライ|Start:14:49'22|Finishi:15:55'27.040

Po. No. Driver Team Engine Lap Time Gap BestTime
1 20 平手 晃平
Kohei Hirate
Mobil1 TEAM IMPUL
TOYOTA RV8K
44 1:06'05.040   1'29.142
2 36 アンドレ・ロッテラー
Andre Lotterer
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RV8K
44 1:06'17.833 12.793 1'29.848
3 19 J.P・デ・オリベイラ
Joao Paulo de Oliveira
Mobil1 TEAM IMPUL
TOYOTA RV8K
44 1:06'19.930 14.890 1'29.317
4 37 大嶋 和也
Kazuya Oshima
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RV8K
44 1:06'24.363 19.323 1'29.934
5 32 小暮 卓史
Takashi Kogure
NAKAJIMA RACING
Takashi Kogure
44 1:06'25.382 20.342 1'29.905
6 8 石浦 宏明
Hiroaki Ishiura
Team LeMans
TOYOTA RV8K
44 1:06'30.363 25.323 1'29.977
7 31 山本 尚貴
Naoki Yamamoto
NAKAJIMA RACING
HONDA HR10E
44 1:06'31.531 26.491 1'30.058
8 7 ケイ・コッツォリーノ
Kei Cozzolino
Team LeMans
TOYOTA RV8K
44 1:06'37.967 32.927 1'30.312
9 2 伊沢 拓也
Takuya Izawa
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR10E
44 1:06'54.046 49.006 1'30.176
10 16 井出 有治
Yuji Ide
MOTUL TEAM 無限
HONDA HR10E
44 1:06'58.646 53.606 1'30.221
11 10 塚越 広大
Koudai Tsukakoshi
HFDP RACING
HONDA HR10E
44 1:07'05.634 1'00.594 1'30.810
12 29 井口 卓人
Kei Cozzolino
DELIZIEFOLLIE/ CERUMO・INGING
TOYOTA RV8K
44 1:07'13.192 1'08.152 1'30.801
13 18 平中 克幸
Kei Cozzolino
KCMG
TOYOTA RV8K
44 1:07'20.362 1'15.322 1'30.987
14 1 ロイック・デュバル
Loic Duval
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR10E
44 1:06'40.183 1Lap 1'30.085
Entry : 14|Start : 14|Finish : 14 / 車両:FN09/タイヤ:ブリヂストン

FASTEST LAP: No.20 平手 晃平 1'29.142 (5/44) 184.277km/h

2010 RACE CALENDER

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