2010/08/17 16:58:46 Rd.4もてぎ MOTUL TEAM 無限レポート

夏、真っ盛りの8 月7~8 日、栃木県にあるツインリンクもてぎにおいて、全日本フォーミュラ・ニッポン第4 戦が開催された。
シリーズも、いよいよ折り返しとなるこのレース。シリーズのここまでの流れだが、新規参戦チームの為、データ不足が顕著に現れ、セッティングデータをレースで見つけるという、我慢のレースが続き、ドライバーの井出選手は、依然ノーポイント。しかし前戦富士では予選Q3 まで進出するなどマシンのポテンシャルはかなり上がっており、上昇気運で行われる第4戦だけに、是が非でも入賞を目指したいところ。今年2回目のもてぎ大会ということもあり、事前データも揃っており、チームは万全の体制でサーキットに乗り込んだ。

8 月7 日(土)
フリー走行1 回目(9:45~10:45)
9:45 から60 分間で行われた公式フリー走行。若干雲が多めであるが、朝から気温が30℃を超え、今年の酷暑を象徴するような気候となった。セッション開始から5 分後にコースイン。前回の同サーキットで得たスタンダードなセットから走り始める。開始早々の4 ラップ目に1’37.521 を記録し、ラップモニターの2 番目に#16 が表示される。その後、ピットイン。この段階でコースインしたマシンは7 台のみ。開始10 分頃からほとんどのマシンがコースイン。上空の雲が切れ、強い日差しがコースを照りつけ出す。
ランキング上位陣がタイムを刻み始め、開始25 分過ぎには12 番手までポジションを下げていた。井出選手はアンダーステアの傾向にあったマシンを果敢に操るが、厳しい気候のためか、タイムアップ出来ずにピットインを繰り返す。チーム無限のスタッフが短い時間を使って更にセッティングを進化させる。井出選手のマシンフィーリングとデータを基に手塚監督の的確な指示により、マシンは進化を遂げていく。終了13 分前に他車のコースアウトにより、一時赤旗中断の後、残った時間で渾身のアタックをする井出選手。最終の19 周目にベストラップを1’36.482 までタイムを縮め、10 位まで順位を上げる。気温の高さ、高い路面温度によるコンディションの悪さの為か、アンダーステア傾向のマシンに苦しめられた井出選手であった。しかしベスト10 圏内に入れたことで、予選での上位進出に期待が高まった。

公式予選(Q1 14:10~14:30 Q2 14:40~14:50 Q3 15:00~15:10)
午前同様、天気は快晴。気温も更に上がり、予選時間前の14:00 にはすでに温度計の数値は気温34.2℃。路面温度は51℃まで上昇していた。予想はしていたが、この記録的猛暑がドライバーやマシンにどのような影響を与えるかは、どのチームにとっても未知の領域であった。

公式予選Q1 (14:10~14:30)
14:25 から開始された公式予選、フォーミュラ・ニッポン恒例のノックダウン予選方式で順位が競われる。この大会から参加台数が1 台増え、15 台での争いとなった為、Q2進出マシンの台数が変更となり、Q1 における成績で、上位12 台がQ2 に進出することとなる。20 分間で行われるQ1 の開始と同時に、井出選手がユーズドタイヤを履きコースイン。まずはマシンと路面のチェックを行う。路面温度の高さから、午前とは異なる路面の状況を感じ取りピットイン。アンダーステアが若干出る報告を受けた手塚監督は、車高の再アジャストの指示を出す。ニュータイヤを履きQ1 突破を狙う。ライバル達のほぼ全車が残り6 分となったところで再びコースイン。井出選手もこの隊列に続く。
フロントタイヤに丁寧に熱を入れ、皮むきを終えたところでアタックに入る。順位が目まぐるしく変わる中、井出選手らしいアグレッシブなドライビングにより、最終8 周目にベストタイム1’37.105 を刻み12 番手に浮上。この結果公式予選Q1 突破に成功した。

公式予選Q2 (14:40~14:50)
10 分間のインターバルを経て、14:40~14:50 に行われた予選Q2。僅か10 分で8 番手以内のタイムを出さなくてはならず、4 台がドロップアウトとなる。セッション前、誤った場内アナウンスで#16 井出選手のQ1 ドロップという放送がなされ、一時、情報が錯綜するが、予定どおりQ2 進出となる。井出選手が12 番手からどこまで順位を上げられるかに、注目が集まる。セッション残り7 分となったところでコースイン。アンダーステアの傾向が消せぬまま挑んだQ2 セッション。マシンを左右に振り、入念にフロントタイヤに熱を入れる。路面の状況を感じ取り2 周目からアタックを開始。3 周目に今日の最速タイム1’36.451 を記録するものの11 位でセッションを終える。この結果Q3 進出はならず、決勝11 番手からのスタートが確定した。

8 月8 日(日)
フリー走行2 回目 (9:35~10:05 )
フリー走行は9:35 より、30 分間で行われた。強い日差しがサーキットを照りつけ、セッション開始時の気温は早くも32℃まで上昇。路面温度も50℃まで達した。風も無く、路面からの照り返しも暑さに拍車をかける。井出選手はコースオープンと同時にコースイン。このセッションで決勝セットチェックとピットインシュミレーションを行う。8 周目に1’38.598 の自己ベストタイムを刻むが、暑い路面温度の影響が響きオーバーステアに苦しむ。タイヤには予想を超えた過酷な状況のようだ。結局、15 周を走行し13 位でこのセッションを終えた。

決勝14:15~ (52 周)
今回のレース距離は第2 戦と同じ250 ㎞に設定されているが、ピットインの義務が加わった。その為、チームはスタート時のガソリン搭載量や、細かいタイヤ管理を行わなくてはならない。気温35.5℃、路面温度は58℃まで達し、ドライバーだけでなく、エンジンやタイヤにとっても、さらに過酷状況になった。マシンがダミーグリッドに着くと、スタッフ全員で冷却ファンやドライアイスを使いマシンのクーリング作業に入る。国家斉唱、フォーメーションラップを終えるとブルーシグナルと同時に14:15 に決勝レースがスタート。52 周の熱い戦いが始まった。ホールショットを奪ったのは#1 デュバル選手。#16 井出選手もスタートダッシュを決め、中盤グループとともに1 コーナーに進入。2 コーナーに入る際、#3 松田選手のマシンに井出選手のマシンの右前方が接触。#3 はコースアウト。井出選手は幸いにも、コースにとどまり8 番手まで順位を上げる。チームはマシンにダメージを負っていることを懸念し、緊急ピットインに備え、フロントノーズ、タイヤを用意。2 週目に#18 平中選手に先行を許すものの、幸いにも走行に支障が無く、その後は1 分40 秒~41 秒で安定したラップタイムを刻む。5 周目#36 ロッテラー選手がストップ。自動的に8 位に上がる。後方からは、もてぎを得意とする同じホンダエンジンを積む#10 塚越選手が迫る。緊迫したバトルが勃発する。チーム無線をとおし手塚監督が井出選手を心配し言葉をかける。「水飲めよ!」と言葉をかけと井出選手からは「飲んでる!」と言う返答。チーム内ではこのやり取りを聞き幾分和やかな雰囲気になる。しかし16 周目の3 コーナーで#10 塚越選手にかわされてしまう。9 位にポジションダウンしたところで、手塚監督は早めのピットインを決める。スタッフに搭載燃料の指示と、勝負の行方を左右するタイヤには細かいエア圧の調整を指示する。19周目ルーティンのピットイン。タイヤ4 本とガスチャージを行い、18.5 秒でコースに送り出す。12 位でコースに復帰した井出選手は、エア圧の調整が功を奏し、毎週ほぼ同タイムの安定したタイムで走行。中盤27 周目頃から、多くのチームがルーティンのピットインに入る。井出選手は順位を徐々に戻すと共に、30 周目には自己ベスト1’.40.238 を記録し入賞圏内の8 位を走行する。しかし35 周目に#8 石浦選手にかわされ9 位にドロップ。後方の10 位のマシンとは大きなマージンを築いている。なんとしてでもこのレース、1 つ順位を上げ入賞したいところ。猛追を開始するが、#8 石浦選手のペースは予想以上に速く、逆に大きな差をつけられてしまう。残り10 周となった42 周目、燃料のミクスチャーのマップ変更の指示を出し、完走を狙う。井出選手もチームの期待に応え、1 分41 秒台の安定したペースで走行。後方からライバルが追い上げてくるものの、井出選手はトップから1 周遅れで51 周を走りきり、入賞目前の9位でゴールとなった。
フォーミュラ・ニッポン第5 戦の舞台は、フォーミュラ・ニッポン東北地区唯一の開催となる、杜の都仙台、スポーツランド菅生にて9 月26 日決勝で行われます。皆様の応援宜しくお願いします。

井出有治選手コメント
走り出し、予選が厳しい状況でした。決勝も結局ポイントもとれなかったので残念な結果です。チームが頑張ってマシンを用意してくれたので、それに答えるために決勝は安定したタイムで走りきることを心がけ、完走することが出来ました。今後のレースに向けて手塚監督と一緒にマシンを煮詰めて、更に上位を狙います。次戦はチーム、スポンサー、ファンの方々に満足していただけるレースを行いたい次第です。引き続き応援宜しくお願いします。

勝間田エントラント代表コメント
ドライバーはこの過酷な暑さの中で、また、チームも暑さ対策を万全に施し、チーム一丸となって完走させたのは評価できる。しかし予選で上位に行かなくては、決勝に於いては勝負にならない。流れは良くなっているので、そろそろ結果を出したいところです。後半戦は更にドライバーに頑張ってもらいたい。

手塚監督コメント
前戦、富士の流れで、行けると思ったのですが、思いのほかコースの違いからクルマを決めきれなかった。レースは淡々と走れると思ったのですが、入賞まであとワンポジションというところでまたしても終わってしまった。予想以上の暑さでしたが、マシン的には問題も無く走りきることが出来ました。しかしタイヤプレッシャーの問題から、早い時期にグリップダウンが起きたことなど、セットの粗だしを更に出来たことは新たな収穫であつた。次はパワーステアリングも付きますので期待してください。

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2010/08/11 17:51:32 JRP中嶋会長 九州メディアキャラバンにて官公庁表敬訪問

JRP中嶋会長による、FN 九州メディアキャラバンにつきまして、下記の通り官公庁、各メディアへの訪問が行われました。
その模様をお知らせいたします。

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▲大津町 家入 勲(イエイリ イサム)町長

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▲菊池市 福村 三男(フクムラ ミツオ)市長

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▲熊本県 守田 眞一(モリタ シンイチ)観光経済交流局長

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▲日田市 佐藤 陽一(サトウ ヨウイチ)市長

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▲大分県 二日市 具正(フツカイチ トモマサ)副知事

※なお、詳細につきましては追ってご報告させて頂きます。

2010/08/09 14:27:59 Rd.4もてぎTeam LeMans決勝レポート

Formula NIPPON 第4戦は、ツインリンクもてぎ(栃木県)に舞台を移して開催された。コッツォリーノ、石浦ともに前戦で初ポイントを獲得しており調子は上々。今回のレースは250kmレースで、タイヤ交換の義務付けがある。もともと給油が必要なレース距離なので、タイヤ交換を含めたピット作業での順位の変動も期待できる。

8月7日(土)、天候は晴れ。午前中から気温30℃を超える猛暑の中、午後ノックアウト予選が行われた。第1ステージとなるQ1は、14:10~14:30の20分間。開始時の気温35℃、路面温度50℃。コッツォリーノはニュータイヤ、石浦はまずはユーズドタイヤで、2台ともに開始時刻にコースイン。残り時間が5分を切ったところで、2台ともニュータイヤでのタイムアタックを開始。コッツォリーノはアタックのタイミングでミスをしてしまい、残念ながら15番手で予選を終了。一方、石浦のマシンにはトラブルが発生。ニュータイヤでのタイムアタックを行うことができず、午前のフリー走行でも4番手と好調だった石浦が、まさかの13番手で予選を終えることとなった。
 
8月8日(日)、天候は晴れ。前日以上のまさに酷暑と言える暑さの中、決勝レースが行われた。夏休みの週末ということもあって、この日は16,000人の観客が来場。フォーメーションラップの開始は14:15。スタート時の気温34℃、路面温度46℃。激しく照りつける太陽の下、いよいよスタートの時を迎えた。石浦はスタートで順位を上げるが、目前で起きたアクシデントのためにスタートポジションの13番手でオープニングラップを終える。マシンの調子も良い石浦は少しずつ順位を上げ、ピットに入る29周には9番手までポジションアップ。ピット作業を終えて9番手をキープし、さらに1台かわして8番手。終盤も好調なラップタイムを刻みながら、見事後方スタートから8位入賞でレースを終えた。

一方、最後尾からスタートしたコッツォリーノは、オープニングラップで他車と接触。序盤にリタイヤ車両があったために2つポジションを上げるも、接触によるマシントラブルが発生しており、辛い状況の中でとにかく完走を目指すべく必死に前を追う。26周を終えてピットイン、給油とタイヤ交換を済ませてコースへ戻る。後半もトラブルが響き、ラップタイムを上げることは叶わず、13番手でチェッカーを受けた。

⇒土沼広芳 監督のコメント:
「もてぎは二人のドライバーともに得意とするサーキットで期待して乗り込んだのですが、ケイはまだタイミングも噛み合わず、石浦のほうはチームのミスがあって、順位が下位に沈むことになってしまいました。フォーミュラ・ニッポンでは予選で上位にいることがとても重要なので、ドライバーには大変申し訳ないと思っています。決勝では、石浦は課題だった終盤のペースアップを図ることができたので、次のレースに繋がると思います。ケイはスタート直後のアクシデントでタイロッドが曲がってしまい、その状態で残りのレースをよく頑張って戦ったと思います。次の課題は、とにかく予選で上位に行くことです。引き続き頑張りますので、ご声援よろしくお願いします。」

⇒#7 ケイ・コッツォリーノのコメント:
「持ち込みのセットにはすごく良い感触を持ったのですが、予選では上手くリズムに乗れなかったと反省しています。アタック中に自分のドライビングミスもありましたので、次回はそんなことのないようしっかりアタックできるように頑張りたいと思います。決勝ではスタートで何台か抜いてポジションを上げたところで5コーナーで前車のインに飛び込んだ際に接触してしまい、ステアリングのトウが狂って、ハンドルが曲がった状態でずっとレースをしなければなりませんでした。正直コースに留まるだけで精一杯のレースになってしまいました。次は必ず予選で上位に食い込み、上位の選手と戦えるようなレースをして、自分のレベルアップを図りたいです。」

⇒#8 石浦宏明のコメント:
「今回はもてぎに来る前にチームとしっかりミーティングもして、前回のもてぎよりも更に車を改良してもらって、レベルの高いところを目指そうという目標でもてぎに挑みました。土曜のフリー走行の走り始めから車のバランスは良く、トップも見えるくらいの感触でしたが、残念ながら予選でチームのミスによりタイムアタックができないという事態になってしまいました。何とか一晩で気持ちを切り換えて、決勝で挽回しようとスタートに賭けて挑みました。スタートは決まって2コーナーまでに3~4台前に出られたと思います。しかし、その後の他車のスピンに巻き込まれ一旦停止することになり、大きく順位を落としてしまいました。不運でしたが、その後も諦めず前車をかわし、また他車の脱落もあり、最終的に8番手で何とかポイントを取ることができました。最後のペースも悪くなかったので、いいレースができたかなとは思うんですけど、今回新たな課題も見つかったので、次の菅生までの1ヶ月半のインターバルにチームとしっかり話し合って、次の菅生では予選からトップ争いをして初優勝を目指して頑張りたいと思います。」 

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2010/08/09 14:27:50 Rd.4もてぎDOCOMO TEAM DANDELION RACING決勝レポート

雨の第2 戦から猛暑の第4 戦。2010 年シーズン2 回目となるツインリンクもてぎは、昨日同様 うだるような暑さのなかでスタートの時を迎えた。
ただでさえドライバーとマシンへの負担の大きいこのコースだが、更に猛暑の気温が加わることで過酷度は倍増する。そんな究極の環境下で、ピットインのタイミングなど一瞬の判断が明暗を分ける、チームが一丸となった瞬間頭脳戦が繰り広げられた。

2 番手スタートのデュバル選手は、会心のスタートで1 コーナーにトップで飛込む。伊沢選手も目前での他車のスピンをうまくかわして2 つポジションアップの10 位でオープニングラップを周回。デュバル選手は序盤から唯一の39 秒台で、毎周回ごとに2 位とのギャップを広げてゆく。一方の伊沢選手は10 周目を過ぎたあたりからリアタイヤのグリップ不足のためラップタイムが安定しない。早目のタイヤ交換が必要と判断したチームは15 周目にピットインを指示、ミスないピットワークで伊沢選手をコースへと送った。

レースも中盤を過ぎた34 周目、戦略通り2 番手,3 番手の車がピットインした後すぐのタイミングでピットイン。やや長めの給油とタイヤ交換を終えトップのままコースへ復帰。その後も後続を引離すアグレッシブな走りで、一度も首位を譲ることなく、チーム移籍後初の嬉しい優勝を飾った。伊沢選手はコース復帰後ペースを取り戻すも、終盤に再びリアグリップ不足に悩まされ11位でレースを終えた。

1:ロイックデュバル 選手 優勝
すべて出し切った。肉体的にも精神的にもタフで難しいレースでした。前戦富士でポールポジションを獲得しながら、トラブルでレースを失ったあの悔しさも、結果的にチーム結束を更に強くした。皆が絶対に勝つという強い気持ちで準備した結果だと思います。チーム移籍後すぐに結果を出したかったのですが、少し時間がかかってしまったかな?それでも第3 戦でポールを、第4 戦で優勝をする事が出来たのは、皆様のサポートとチームの総合力のおかげと感謝しています。残りのレース一つ一つを大事に戦えば、結果的にチャンピオン争いに加わる事が出来るでしょう。

2: 伊沢拓也 選手 11 位
決勝の前に、まず予選の組み立てを見直します。予選をまとめられれば、違った戦略で戦う事ができました。デュバル選手が非常に良い状態ですから、チームとも再検証し、次戦以降はチームメイトと一緒に上位争いを展開したいです。

Rd.4もてぎDOCOMO TEAM DANDELION RACING決勝レポート

2010/08/09 14:06:47 Rd.4もてぎDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING決勝レポート

< 決勝レース / 52 周 > 天候:晴れ|コース状況:ドライ

前日の予選では過去3 戦からの進歩を感じさせたDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING と井口卓人。14 番グリッドからの上位進出を狙うために、再び快晴に恵まれた日曜、決勝への最後の調整時間となる午前9 時35 分からのフリー走行に臨んだ。
「ブレーキダクトなど決勝用に確認したいことがあるので、このセッションはしっかり走りたい」と井口は、セッション開始と同時にコースイン。タイヤはホワイトラインの入ったユーズドタイヤだ。
まず計測1 周目を1 分40 秒153 とした井口は、翌周は1 分39秒831、3 周目を1 分39 秒943 としてピットイン。チームスタッフはセットアップに調整を加え、再び井口をピットアウトさせる。コースに戻った井口は、再び1 分40 秒台で周回しフィーリングをチェックすると、再びピットへ。この時点で井口は15 番手につける。
三度ピットアウトした井口は、ピットロードエンドでスタート練習をしてからコースイン。11 周目に1 分38 秒995 にタイムアップし、ポジションは14 番手に。その後3 周したところでチェッカーが提示され、30 分間のセッションは終了。井口はこのフリー走行でのベストタイムを1 分38 秒995 で終え、最終的なポジションは15 番手となったものの、満タン状態でのフィーリングが今ひとつだったこともあり、井口とチームは決勝までにさらなる調整をマシンに施すこととなった。
迎えた決勝は52 周の戦い。路面温度が58℃にも達する中、午後2 時15 分にフォーメイションがスタート、イン側14 番グリッドの井口もマシンをウェービングしながらタイヤを温めていく。

全車がダミーグリッドに着き、レッドシグナルが点灯、……そしてブラックアウト。井口は中央に切れ込みながら好スタートを切ったが、周囲のマシンもまずまずのスタートを切っており、1 コーナーでの井口はポジションキープの14 番手。しかし、2 コーナーを立ち上がったところで、中段につけていた松田次生と井出有治が交錯し、松田がスピン。井口はこのアクシデントをうまくかわすことが出来たが、井口の前にいた石浦宏明はあおりを受けて後退。これによって井口は1 周目を塚越広大に次ぐ12 番手への浮上を果たすことに。
目の前で展開される伊沢拓也、塚越の攻防を見ながら、僅差で追走する井口だったが、背後にはペースに勝る石浦が迫り、4 周目の2 コーナー立ち上がりでインを強襲される。このため井口は僅かにコースオフを喫し、石浦の先行を許してしまい13 番手に。
ところが、その翌周には3 番手を走っていたアンドレ・ロッテラーがトラブルのためにスローダウンし、労せずして井口は12 番手に再浮上。伊沢、石浦、井口の3 台による三つ巴の10~12 番手争いが続く。ペースの遅い伊沢を攻め立てる石浦の背後で、井口も隙あらばとコンマ数秒差での追走をみせる。

16 周目にようやく伊沢がピットインしたことから前が開け、スパートする石浦になんとか食らいつきたい井口だったが、ペースに勝る石浦にはじりじりと引き離されてしまう。
11 番手を行く井口は、19 周目に9 番手の井出のピットインで10 番手に浮上。11 番手のケイ・コッツォリーノとのギャップは広げていくものの、前の石浦との間隔も広がっていく状況。25 周を迎えたところで、ピットではタイヤ交換の準備が行われるが、実は決勝用にニュータイヤを1 セット温存していたDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING は、レースの折り返しとなる翌26 周目にピットインしてきた井口に、このニュータイヤを装着。メカニックたちは20 秒7 の迅速な作業で、給油を済ませた井口をコースに送り出す。
コースに戻った井口は、ちょうどトップを争う小暮卓史とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの間でレース復帰。しかし、ニュータイヤを得た井口のペースは力強く、28 周目に1 分40 秒687、29 周目に1 分40 秒611 とベストラップを立て続けに更新するなど、上位陣と同等のペースを刻み始める。

さらに33 周目、1 分40 秒469 の自己ベストをマークした井口は、ペースの悪い10 番手の伊沢を猛追。当初10 秒以上あったギャップをじりじりと縮め、35 周目には6 秒を切る状況に。しかし、ここで背後に追い上げてきたのはピットでエンジンストールし後れをとった塚越。コンマ数秒差の攻防を繰り広げる井口と塚越は、いつしか伊沢に追いつき、残り10 周を切った43 周目には三つ巴の戦いに発展するが、3 コーナーで井口のインを奪った塚越に先行され、井口は12 番手に後退する。
45 周目には塚越が伊沢をパスし、今度は井口が伊沢に襲い掛かる。3 コーナー、5 コーナー、S 字入り口と、伊沢を攻め立てる井口だったが、抜きにくいコースであるもてぎだけに、なかなか伊沢もドアを開けようとしない。この緊迫した11~12 位争いはモニターにも映し出され、立川スーパーバイザー以下、チームスタッフたちも固唾をのんで見守ることとなったが、ここで運悪くトップのロイック・デュバルなどのマシンが2 台の攻防に追いつき、井口はやむなく進路を譲ることになり、井口との攻防に水を差されてしまう。

いったん広がった間隔を再び縮め、最終ラップまで伊沢を攻め立てた井口だったが、残念ながらチャンスは訪れず、そのまま井口は12 位でチェッカーを受けることに。マシンを降りた井口は、暑く長い戦いを終え、消耗しきった状況で、結果としては12 位ながら、前戦に続いてまずまずの戦いを見せた井口をチームは労うこととなった。

ドライバー/#29 井口 卓人
「本当に暑く、タフなレースでした。スタートもまずまず決まり、前方のクラッシュを避けてうまくポジションを上げ、前半戦は前のグループと同じようなペースで着いていくことが出来ましたし、石浦選手のライン取りを学ぶことが出来たので、その点でも自分の走りをインプルーブ出来たと思います。ピットイン後はニュータイヤを履き、マシンバランスもすごく良かったのでプッシュしたのですが、伊沢選手に追いついたものの、最終的に抜けず悔しいレースになりました。レース後は、52 周ずっと息をするのも忘れるほど張り詰めていたせいか、手足がジンジンして呼吸が乱れたりして苦しかったのですが、結果は12 位ですが、確実にレベルは上がってきていると思いますし、前回よりもさらにレースらしいレースが出来、ようやくスタートラインに立ったように感じました。次の菅生までに、またトレーニングをしっかりやって、また良いレースが出来るよう頑張ります」

スーパーバイザー/立川 祐路
「今日はニュータイヤが1 セットあったので、少しピットインを引っ張って後半勝負という作戦を立てていました。途中までは順調だったと思いますが、う~ん、やはり最後はなんとか伊沢選手を抜いて欲しかったですね。後ろからトップグループが来てしまって、譲らなければならない状況になったのですが、そこでちょっと井口の人の良さが出てしまったかなと。もう少し、そういった状況を利用して前のマシンに仕掛けるとか、ずる賢さも今後のレースでは必要になる場面も出てくるんじゃないかと思います。譲ったりしていた間に、最後には背後のコッツォリーノ選手に追いつかれていましたからね。ただ、今日の井口は暑い中、最後まで諦めずに頑張っていましたし、ライバルマシンと比べてレース中のペース自体もこれまでよりも悪くなかったので、徐々に良くなってきているのは感じられました。次の菅生あたりで、そろそろもうひとつレベルを上げた走りを期待したいと思いますし、徐々にチームの要求も厳しくして行こうかなと思います」

Rd.4もてぎDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING決勝レポートPDF

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